水分測定 油中水分をカールフィッシャー法で測定
カールフィッシャー法(電量法) (量・単位:ppm )
●フィッシャー法において、水は塩基とアルコールの存在下で、ヨウ素、二酸化硫黄と(1)式のように定量的に反応します。
●容量滴定法において、ヨウ素はKF試薬(力価既知)の形で加えられますが、電量滴定法においては(2)式に従い、陽極液に含まれるヨウ素イオンの電解酸化により供給されます。
●発生ヨウ素は直ちに(1)式に従って陽極液に加えた試料中の水分と反応して消費されます。双白金電極でヨウ素が消費されたことを検知すると、再び電気分解が行われヨウ素が発生します。
発生したヨウ素量は「ファラデーの法則」に従って電気分解に要した電気量に比例します。
(1)式よりl2とH2Oは1モル:1モルの反応のため、水1モル(18g)が96500×2クーロンに相当、即ち0.0933mgH2O/1クーロンとなります。従って、水分量は電気分解に要した電気量が(クーロン)から直ちに換算できます。
水分測定で解る事
水分増加で…
●オイルクーラー配管からの漏水
●冷却水の混入
●結露水の混入
●屋外使用の雨水混入
●水溶性切削液の混入(飛散・ワーク付着など)
●油自体の吸湿
結果として:油劣化、圧力損失、気泡発生、添加剤消耗、錆