フーリエ変換型赤外分光光度計(FT-IR)

赤外分光分析とは (cm-1:カイザー 波数の単位で波長の逆数)

赤外分光(FT-IR)
分子結合に特有(分子の振動)の赤外吸収帯を利用する事で物質を特定する分析です。

赤外吸収スペクトルは物質固有の波形を示します。スペクトルライブラリと照合し、解析することで物質を特定する分式手法です。(指紋照合のような分析)。

主に異物の混入や品質管理に利用されます。固体・液体が分析対象です。

赤外分光分析で解る事

1)高分子物質
ゴム、紙、プラ スチック、繊維、布、接着剤などの分析、添加剤の検出。
2)酸化劣化物の存在有無
通常は、酸価で判定できますが、AW等のオイルは添加剤の影響で判定が困難です。酸化劣化物であるカルボン酸C=Oの吸収帯を分析する事で正確に判定できます。
3)異種油の混入
使用油と異種油及び新油があれば、異種油の混入有無を確認できます。
4)異物の混入
油中及びフィルター上に、液状サンプル・固体サンプルが有れば正確に確認できます。

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